
正直なところ、ザイグルの火力は強い方ではありません。ガスを使うタイプのホットプレートと比べると圧倒的に弱いです。
ザイグルは電気を使うタイプですが、消費電力は1200W。ザイグル炙輪だと1100Wです。
特別火力が弱いというわけではありませんが、電気式のホットプレートで火力が強いものだと1300W~1400Wなので、火力が強いとも言えません。
さらに形状が独特で、ヒーターが上部に付いています。上部に付いているために、食材やプレートとの間に空気の層ができ、プレートの温度が直火と比べて高くならず、焼ける時間も遅くなります。
これは食材を上から加熱すると同時に、プレートの熱で下からも同時に加熱できるというメリットでもあるのですが、火力や焼ける時間を気にする方にとってはデメリットでもあります。
ザイグルは焼けるのが遅いとよく言われますが、パワー自体が高いわけでなく、さらにヒーターが上に付いているのが原因なのです。
あえてヒーターが上にある理由
ヒーターを上に付けることで、火力や焼けるまでの時間は不利になります。早く焼いてガツガツ食べたいという人も結構多いですからね。
そんなデメリットを承知の上で、ザイグルがヒーターを敢えて上に持ってきているのは、こういう理由だからだと思います。
- 食材の脂を燃やさなくて済む
→煙の発生を抑える - 焼き過ぎの防止
→焼き過ぎは煙の原因になり、食材の味も落ちる - 両面焼きができる
→ヒーターの熱とプレートの熱で両面同時焼きができる - 赤外線を使って美味しく焼ける
→間にプレートを挟まないので赤外線を利用できる
→遠赤外線で厚みのある肉も焼ける - 油はねを押さえられる
→プレートの温度が抑えられるので油はねがほとんどない
※温度を抑えると言っても、プレートに触ったら火傷します
他にも理由やメリットはあるかもしれませんが、私が思いついたのはこんなところです。
ちなみに煙を抑えると、部屋に残る匂いも抑えられます。
ついでに、食材をのせる前に予めプレートを温めておくと、結構早く焼くことができます。
何を優先するか
ザイグルは火力と形で焼ける時間が遅くなったのはその通りだと思います。結局は何を優先するかなのでしょうね。
従来のホットプレートは、早く焼くことはできましたが、煙や油はねがかなり気になりました。マンションやアパートに住む人が増え、煙や匂いを気にする人には不向きです。ですが、早くモリモリと焼肉を食べたい人には好評です。
ザイグルは煙や臭いを気にする人向きに作られています。だから焼ける時間は少し犠牲にしていますが、煙と匂いを抑える力はかなり強いです。でもそれだけでは特徴として弱いので、遠赤外線を照射できるようにもしています。その分味も美味しくなります。
いまザイグルが流行っているからと言って、誰もがザイグル向きというわけではありません。ご自身がどちらのタイプなのか、住まいの状況はどうなのかを考えて決めるようにしましょう。